VSCodeなしで作るは「コードを書くための道具」ですので、動かすだけであれば新しいPCにVSCodeをインストールする必要はありません。
ただし、プログラムを動かすエンジンである「Python本体」と、「必要なライブラリ」は入れる必要があります。
(※注意:開発PCにある .venv フォルダをそのままコピーしても、別のPCではパスが違うため動きません。現地で作り直すのが正解です)
最も簡単で、失敗しない移行手順をまとめました。
ステップ 1:今のPC(開発機)での準備
まず、「このプログラムにはどんな部品(ライブラリ)が必要か」というリストを作ります。
- VSCodeのターミナルで以下を実行してください。
powershell pip freeze > requirements.txt - プロジェクトフォルダに
requirements.txtというファイルができます。これを確認してください。
ステップ 2:新しいPCへのデータ移動
以下のファイル・フォルダを、USBメモリやGoogleドライブ経由で、新しいPCの好きな場所(例: C:\X_Bot や デスクトップ\X_Bot)にコピーしてください。
【コピーするもの】
auto_post_main.py(プログラム本体。複数あるならそれも)secret_key.json(スプレッドシートの鍵)requirements.txt(さっき作った部品リスト)- 起動用のバッチファイル(例:
start_bot.bat)
【コピーしなくていいもの】
.venvフォルダ(※移動先で自動作成します)bot_profilesフォルダ(※移動先でログインし直したほうがエラーが出ません)logsフォルダ
ステップ 3:新しいPCでのセットアップ
新しいPCで以下の作業を行います。
1. Pythonのインストール
今のPCと同じくらいのバージョンのPythonをインストールします。
- 公式サイト: Python Downloads
- 【超重要】 インストーラーの最初の画面で、下にある 「Add python.exe to PATH」 というチェックボックスに必ずチェックを入れてから Install してください。
2. Google Chromeのインストール
まだ入っていなければインストールしてください。
3. 「環境構築ボタン」の作成と実行
コマンドを打つのは大変なので、ダブルクリック一発で環境を作るボタン(バッチファイル)を作ります。
- 新しいPCのフォルダ(ファイルをコピーした場所)で、メモ帳を開きます。
- 以下をコピペして、
install_env.batという名前で保存してください。
@echo off
chcp 65001
cd /d "%~dp0"
echo 環境構築を開始します...
REM 仮想環境(.venv)を作成
python -m venv .venv
REM 仮想環境を有効化してライブラリをインストール
call .venv\Scripts\activate
pip install -r requirements.txt
REM setuptoolsがないとエラーになる場合があるため念のため追加
pip install setuptools
echo.
echo ==========================================
echo 完了しました!
echo これからは start_bot.bat で起動できます。
echo ==========================================
pause
- 保存した
install_env.batをダブルクリックします。- 黒い画面が出て、ライブラリのインストールが始まります。
- 「完了しました!」と出るまで待ちます。
ステップ 4:起動用のバッチファイルを調整
新しいPCでも文字化けやパスずれが起きないよう、起動用のバッチファイル(start_bot.bat)を以下の「最強版」に書き換えておくことをお勧めします。
右クリック→「編集」で、中身をこれにして保存してください。
@echo off
REM 文字コードをUTF-8に変更(文字化け対策)
chcp 65001
REM このバッチファイルがある場所をカレントディレクトリにする(どこに置いても動くようにする)
cd /d "%~dp0"
REM ログフォルダ作成
if not exist "logs" mkdir "logs"
REM 仮想環境を有効化
call .venv\Scripts\activate
REM Pythonの出力をUTF-8にする
set PYTHONIOENCODING=utf-8
echo 起動しました...
REM 実行(ログ出力付き)
python -u auto_post_main.py 2>&1 | powershell -Command "$input | Tee-Object -FilePath 'logs\app.log' -Append"
pause
ステップ 5:完了!
これで準備完了です。start_bot.bat をダブルクリックすれば起動します。
移行後の注意点:
- 初回ログイン:
bot_profilesをコピーしていないため、初回起動時はブラウザで手動ログインが必要になります(プログラムが案内してくれます)。 - スリープ設定: 新しいPCでも「電源とバッテリー」の設定で、スリープしないように設定するのを忘れないでください。
この手順なら、VSCodeを入れることなく、何台でも別のPCで動かすことができます。
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